社会は俺をクズと呼ぶんだぜ

教習指導員の本音、書きます。

「うんち」と言う女とは付き合えない

かなり前の話、俺には彼女がいた。

 

 

それはそれは可愛い彼女。『ケツに挿れても痛くない』とはこの事を言うのかと言うくらい可愛かった。

 

 

そんな可愛い彼女が、映画を見に行こうと言った。

 

なんでも大泉洋が主演の映画を見たいらしい。

主演が大泉洋という時点でロクな映画ではなさそうだなと感じていたが、実際見てみると笑いあり涙ありの良作だった。

 

 

映画鑑賞が終わり、びっくりドンキーで映画の内容について振り返った。

 

俺と彼女は、いつもこうして観た映画について「ここはこう解釈した」などと語り合うのだ。

 

 

今回も彼女は映画の内容について語り始めた。

次に彼女が発した言葉はこうだった。

大泉洋、ウンチ漏らしちゃったとき、正直声出して笑いそうだった!」と。

 

 

俺は幻滅した。

 

「うんち」ってなんだ。

俺が知ってるのは、「うんこ」だ。

 

 

俺は今まで、「うんち」という言葉を発した事は一度もない。

便意を催しても「糞したい」か、少し可愛子ぶっても「うんこしたい」と言っていた。

 

 

それ以上の可愛子ぶりは、俺は許すことが出来なかった。

 

 

 

「ごめん、別れよう。俺、『ウンチ』と呼ぶ女とは付き合えない。」と振った。

 

 

 

 

彼女は泣いた。

「…ごめん。許して…もうご飯中にウンチの話しないから…(グスン」と。

 

「いや、そうじゃねえ。飯の途中にウンコの話をしたことじゃねえ。『ウンコ』のことを『ウンチ』と呼んだのが許せないんだ。すまんな。」

 

 

 

俺は徐々にウンコに見えてきたレギュラーバーグディッシュをそそくさと平らげ、札を置いて店から出た。

 

 

 

楽しいディナーのひとときは、ウンコのせいで台無しになってしまった。

 

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そもそも、ウンコとウンチは何が違うのか。

ネットを調べてみると、「ウンチは肉や魚が消化されて排泄物になったもので、ウンコは野菜や穀物などの排泄物で〜」とか、「ウンコは便秘気味で、ウンチは下痢気味」みたいな、クソどうでもいい話で溢れかえっており、厳密な定義はないそう。

 

 

 

ただ、『ウンコ』よりは『ウンチ』の方が、可愛くてチャーミングな響きをしている。しかし、その響きに乗っかって、それを発した女が可愛くチャーミングになる訳ではない。

 

 

貴様がウンコについて触れた以上、話題的にはかなり汚い。

それをいくらチャーミングにしたところで、所詮ウンチはウンコでしかない。

 

 

 

だったらもう開き直って、『ウンコ』と言って貰いたい。

 

 

 

生放送中に『おせち◯こ』とキレのある声で言い放った和田アキ子を見習って欲しい。

 

 

 

 

ところで、

「皇室の人はウンコしたいとき、何て言うんだろう?」

と、ふと不思議に思った。

 

 

俺みたいなハイパー下品のクソ野郎が、秋篠宮家の誰かに向かって

「さーせん、ウンコしたいっす」

と言えば、間違いなくぶん殴られるし、粛清まであり得るだろう。

 

 

 

 

万が一俺が佳子様と交際するときに備えて、ウンコが漏れそうな危機迫る状況において、上品な表現ができるよう予め準備しておかなければならない。

 

 

まず、『ウンコ』については、『ウンコ』でも『ウンチ』でもダメだろう。

 

 

ネットを調べると、『御糞様(みぐそさま)』と出てきた。

 

 

これで最も下品な言葉である『ウンコ』の上品な表現方法を習得したので最難関は越えたに違いない。

 

 

あとはそれに一般的な敬語を付け足すだけである。

 

 

 

 

 

…なんということでしょう…

「やべぇ、ウンコ漏れそう。便所貸してくんね?」

「先生、トイレ!」

とかを言っていた小僧が、

 

 

 

 

「我の菊門から御糞様がお見えになりそうですので、誠に恐れ入りますが御手洗いを拝借させていただけないでしょうか?」

 

 

 

 

と言えるようになったのではありませんか。

 

 

 

皆さんも、大切な恋人を失わないためにも、言葉遣いには気をつけましょう。