教習が怠いなんて二度というな小僧
担当の生徒に、クソ態度が悪い男がいる。
教習で教えたことをすぐ忘れ、上手く出来なかったら不貞腐れる。
もちろん、1月に入校したのに学科を一つもやらず、3月から始まった技能を受けにくるだけ。
2ヶ月間自動車学校に通わずに何してたのか?と思い、
「なんで学科やらないの?忙しいの?」と聞くと、「自動車学校に通うのがめんどくさい」と。
「じゃあ何のために通ってるんだ?」と聞くと、「なんとなく、通った方がいいかなって」と。
俺も我慢してたが遂に金玉袋の緒が切れた。
おい、誰の金で教習所通ってんだ?
甘えたこと言うな。
30万って金、お前が誰の力も借りずに自力で働いて貯めたら何ヶ月かかる?
何年かかる?
それ分かってんのか?
教習所には、教習を受けたくても予約が埋まってて受けられない人もいる、家が貧乏だからって自分で借金してまで通う人もいるんだよ。
その人が乗りたかった1時間を、お前は怠いと思いながら教習を受けてるんだよ。
もう当分予約取らないから、家で暫く頭冷やせ。
と、こんな感じで叱った。
もう叱るというより、感情を入れたブチギレに近いかもしれない。
『親の顔が見てみたい』とはこのことを言う。
中坊が塾に通いたくないと駄々を捏ねるならまだ分かるが、18歳にもなる立派な男が「教習所に通うのが怠い」と怠さを全面に出して挨拶や返事もしない態度で教習所に通うことを親は許してるのか?
親も親で目を覚ました方がいい。
これを聞いて、「嘘だろ?」「ちょっと盛ってるだろ?」と思うかもしれないが、これが現実。
『同じお金をいただいてる以上、すべてのお客様に平等に接するべきである。』
とか
『お客様に向かって叱るのはサービス業として良くない』
と思う人がいるのも、それは確かに正論である。
ただ、
『真面目に教習所に通う生徒と、怠さ全開で嫌々通う生徒それぞれに平等に接することが、公平であるとは限らない』というのも正論ではないだろうか。
100円のおにぎりを、100円しか持っていない空腹の子供と、100万円持っているただの食いしん坊の富豪とでは、どちらに売りたいかは自明である。
それに、食べ物を粗末に扱う富豪であれば尚更、空腹の子供に売ってあげたいと思うのが売り手の人情だろう。
教習所も同じである。
同じ30万を払っていても、真面目に通う人と嫌々通う人がいるのであれば、真面目に通う人を早く卒業させたいと感じる。
それに、人を殺す凶器の扱い方を教わりに来るのに、嫌々通うのは許されるはずがない。
車という便利な道具を使う以上、金さえ払えば嫌々通っても許されるという話でもない。
と言っても、このような猿以下の人間には分からないとは思うが…
…以上、指導員の愚痴でした。